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楽しい切り絵☆切り絵の読みもの

切り絵ファン必見!三重県鈴鹿市の切り絵 伊勢型紙の紹介

投稿日:2017年10月10日 更新日:

こんにちは。切り絵の作り方ウェブマガジンのTomokiです。

今日は三重県鈴鹿市の切り絵「伊勢型紙」の紹介をします!

伊勢型紙とは?

伊勢型紙とは、和紙を加工した専用の紙に、小刀で文様や図柄を切り抜いた「型紙」です。この「型紙」は、着物の生地に小紋などの柄や文様をを染めるのに使用されます。三重県鈴鹿市で発展してきた伝統工芸です。

その歴史は古く、いくつかの説があります。

・平安時代に型売の業者が存在していた。

・応仁の乱の時に、京都の型職人が現在の三重県鈴鹿市に避難したときに伝えられた。

など、いくつかの言い伝えがありますが、はっきりとしたことはわかっていません。

江戸時代には、紀州藩の保護を受けて大きく発展し、伊勢型紙は全国で有名になりました。

その後は繁盛する時期もあれば、戦争で打撃を受け壊滅的になることもありました。そして、伝統工芸士の力によって、現代にも伊勢型紙は息づいています。

現代では着物の需要が減ってしまった為、型紙の需要が減っています。「伊勢型紙の新たな道」として、切り絵作品として販売されていたり、インテリア用品(照明器具など)の装飾に使用されたりしています。

伊勢型紙は制作に、手間のかかるものですと一カ月くらいかけるものもあります。職人さんの根気と集中力で作品は出来上がっていきます。伊勢型紙は、切り絵の最高峰と言えます。

茶色い紙の正体は?

伊勢型紙のベースとなる茶色い紙は、「型地紙」「渋紙」などと呼ばれます。燻してあるので、煙のようなにおいがします。和紙3枚を柿渋で貼り合わせて作られるもので、水に強くまた伸縮しにくく、着物を染めるのに最適なように作られています。切り絵の用途としては、とても切りやすく、独特な風合いを持つ紙です。

伊勢型紙の技法

伊勢型紙には主に4つの技法があります。

突彫り・・・おなじみの、小刀(カッターナイフ・デザインナイフ)で切っていく技法です。

縞彫り

縞柄を作る技法です。型地紙に定規を当てて切っていきます。

錐彫り

「丸きり」とよばれる道具で型地紙を彫っていきます。丸きりは0.5㎜から4.0mmくらいのものまで、いろいろなサイズが作られています。昔は三重県の一部でしか買えないものでしたが、今はインターネットで購入できます。本当に便利な時代ですね・・・。ちなみに筆者は、ポンチ(革細工などで丸い穴を打ち抜く道具)が丸きりの代用にならないかと試したことがありますが、使えませんでした(笑)。丸きりの、画用紙がスパスパ切抜かれる感覚は、一度使うともう他には戻れません・・・。

丸きりの紹介記事はこちら(サイト内記事)

道具彫り

自分でオリジナルの道具(切り抜き型)を作り、型地紙を切り抜いていく技法です。

伊勢型紙に触れてみよう!鈴鹿市伝統産業会館のご紹介

鈴鹿市伝統産業会館は、伊勢型紙の歴史を知ることが出来る施設です。

↓伊勢型紙の体験もできます。

伊勢型紙の作品も少し売っています。この前行ったときは、関連商品として伝統模様をプリントしたTシャツも売っていました。

入場も体験も無料なので、是非訪問してみてはいかがでしょうか。

近くに「おおすぎ」という伊勢型紙の専門店があります。切り絵のマニアックな道具が揃います。

お車なら「鈴鹿サーキット」からまあまあ近い場所にあります。

場所・・・〒510-0254 三重県鈴鹿市寺家3丁目10-1

開館時間・・・午前9時~午後4時30分

休館日・・・毎週月曜日(祝日の時は翌日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)

入館料・・・無料

ビデオコーナーもあるので、つい長居してしまいます。私が行ったときは日曜日でしたが、かなり空いていました。

もっと伊勢型紙が見たいかたはこちらも 伊勢型紙資料館のご紹介

伊勢型紙資料館では、伊勢型紙の資料などが展示されています。

江戸時代末期の建物で、三重県鈴鹿市で最有力の型紙問屋であった寺尾斎兵衛家の住宅を改修し、伊勢型紙資料館として平成9年にオープンしました。

「寺尾家」は江戸時代から伊勢型紙の生産から販売までを行い、全国にその名を知られていました。この寺尾家住宅は、鈴鹿市史跡に指定されています。

場所・・・〒510-0242 三重県鈴鹿市白子本町21-30

開館時間・・・午前10時~午後4時

休館日・・・月曜日、火曜日、第3水曜日(ただし、月曜日のみ休日の場合は開館)、年末年始

入館料・・・無料

最後に

伊勢型紙の伝統的な技法や道具には、切り絵上達のヒントが隠されています。あなたも是非、伊勢型紙の世界について調べてみてくださいね☆

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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