切り絵の作り方ウェブマガジンのTomokiです。
今回は、アニメキャラクターを切り絵にする方法を紹介していきたいと思います。今回の題材は「かわいい女の子」なんですが、基本的には、「ミッキー」でも「ピカチュウ」でも「ねずこ」でも作り方は一緒です。
こんな感じのイラストが

こういう切り絵になる手順を説明します。

※今回の題材の画像は、使用OKのサイトから頂いたものです。

とらちん
Tomokiさん、アニメを切り絵にしたいです。難しいですか?

Tomoki
簡単にできる方法を教えるよ。まず図案(下絵)の準備からだね。

Tomoki
まず画像を、作りたいサイズで白黒印刷しよう。紙媒体(マンガなど)の場合は、白黒コピーしよう。

とらちん


Tomoki
印刷できたら、油性マジックか水性ペンで、キャラクターの「線」を全部なぞっていこう。

とらちん


Tomoki
線をなぞりながら、切り絵の「白の部分」と「黒の部分」を決めていくよ。

Tomoki
ここで、特に大事なのは「目」。元のイラストの「目」を見て。ちょっと「淡い色」で表現されている部分もあるね。


とらちん
そうですね・・でも、切り絵は「淡い色」の表現はできなくて「白」か「黒」かどっちかですよね!?

Tomoki
その通り!このイラスト場合、目の光の映り込みと、白目の部分を「白」黒目とその他の部分を「黒」にするといい感じになるよ。

↑目の部分の下絵はこんな感じにしておきましょう。
↓切ったあとは、このようになります。

☆あくまでも元のイラストに忠実に再現することが大事です。
・目の光の映り込み→「白」で表現
・白目部分→「白」で表現
・黒目部分→「黒」で表現
と覚えておくと、いろんな「目」に対応できます。

Tomoki

とらちん


Tomoki
次は髪の部分の白と黒を決めよう。髪は元イラストの明るい色の部分→「白」濃い色(影)の部分→「黒」で表現すると立体的になるよ。
↓元イラストと、下絵を見比べて参考にしてください。

↓髪の濃い色の部分(=黒色にする部分)は、切るときにわかりやすいように、黒くベタ塗りしておきましょう。

☆下の画像の赤丸の部分(元イラストの髪の光沢の部分)は省略しましょう。「目」のときのように、切り絵は白と黒だけでしか表現できないので、こういう部分は省略します。

あとここから先で、ほっぺたの赤みを漫画チックな線で追加表現しています。これはなくてもいいのでお好みでどうぞ。

とらちん
※切り絵の「道具」と「材料」について、詳しく知りたい方はこちら


とらちん
・・・あれ、ところでTomokiさん、服は線だけ残して白く切り抜けばいいんですか?

Tomoki
それでもいいけど、そうすると白いブレザーになってしまって、元イラストの雰囲気とは違ってしまうね。元イラストは紺色のブレザーだから、そのままの雰囲気にするのであれば、服(ブレザー)は「黒」で表現したほうがいいかもね。

とらちん
でも、ボタンは白く切ればいいですが、あとはどうすれば・・・

Tomoki
下の画像をご覧ください。服を「黒」で表現する場合は、ピンクのマーカーで塗った線を細く切れば良いです。

わかりにくいですね。以下の画像の服の部分を見てください。実際に切るとこのようになります。
※服の「線」は、全部を繋げて切ってしまうと、切り絵がバラバラになってしまいます。下の画像の赤矢印部分のように、「線」の交わる部分は、切らずに残しておくようにします。

※この画像は作品を裏から見ています。また、ポケットは省略しました。

Tomoki

とらちん

Tomoki
それじゃあセッティングしていこう。下絵の周りの余白を適当に切り取って、黒い画用紙の上に置いて、セロテープで周りを固定しましよう。

とらちん


Tomoki
☆切り絵は、基本的にこまかい所から先に切っていきましょう。そうすることで紙がぐちゃっとなるのを防ぎ、失敗しにくくなります。


とらちん
Tomokiさん、口の部分は切り離れてしまいますが、何かいい方法ありますか?


Tomoki
心配しないで。最後のノリ付けのときにいい方法を教えるね。あと、切り離れてしまうパーツは、下の画像のように容器に大切に入れておこう。そして・・・


Tomoki


Tomoki

とらちん

Tomoki
その顔の切り抜いた部分、後で使うから絶対最後まで捨てないでね!


とらちん

Tomoki


Tomoki
さっきのおさらいだけど、服の「線」を全部繋げて切ってしまうと、切り絵がバラバラになってしまうよ。それを防ぐために「線」が交わる部分は、繋げて切らないようにしよう。

※上記画像は作品を裏から見ています。

とらちん

Tomoki


Tomoki
20分後・・・

とらちん


Tomoki
OK!じゃあ切り忘れがないか、ささくれなどがないか確認して仕上げよう。
↓画像が見にくいですが、ささくれがあったので除去しているところです。


とらちん
☆次はノリ付けです。作品をぺらっと裏返し、裏側にノリをつけましょう。

Tomoki
次はノリ付けだね!いらない画用紙などの上で、手早くさっと全体にノリを付けよう。切り絵の表側にノリが付かないように注意してね。


Tomoki
ノリを付けれたら、台紙にさっと貼り付けていこう。「台紙に切り絵を乗せ、全体的に貼っていく」イメージで、のりが乾かないうちに「さっ」と貼ろう。切り絵にシワができないように注意しよう。

とらちん
素早く丁寧にだなっと。ぐちゃぐちゃにならないように落ち着いて・・っと・・・


Tomoki


Tomoki
顔のパーツの位置が、元イラストの位置と違うと変になるよ。そうならないように、以下の方法で貼っていこう。

Tomoki

とらちん


Tomoki
じゃあ、とっておいた顔の切り抜いた部分を、今貼っている切り絵の顔の方に「ノリを付けずに」はめ込んで。
☆「顔の切り抜いた部分」を今貼っている切り絵にはめるときに、間違ってもノリを付けないでください。

とらちん


Tomoki
これで顔のパーツの位置がわかるね。さっき容器にとっておいたパーツ(口など)にノリを付けて、型にはめるように貼っていこう。
↓口を切り抜いた型にはめて(貼って)いるところです。筆者はパーツをナイフの刃先に刺してピックアップしていますが、ピンセットで扱うのもGOODです。


Tomoki
切り離れていたパーツを全部貼って、はめこんでいた顔の切り抜いた部分を外せば完成!


とらちん

Tomoki

アニメの切り絵は、色付けするともっと素敵になります。よかったら以下の記事も参考にしてください。
切り絵の「道具」と「材料」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。値段の安い道具で私が作った切り絵も載せました。
かさばる切り絵を省スペースに楽々保管する方法を紹介しています。
アニメ以外(写真など)を切り絵にしたい方はこちら
切り絵のバリエーションが2倍に広がる秘密の道具の紹介はこちら