※面倒で失敗しやすいのり付けを省略できる方法も、今回併せて紹介しています。お急ぎの方は下の目次よりお進みください。
切り絵の作り方ウェブマガジンのTomokiです。
今回は切り絵の道具と材料について、詳しく書いていきます。
道具については今まで随所に書いてきましたが、今回なぜ改めて詳しく書こうと思ったかというと・・・
初心者の方が間違った道具を手に入れてしまい、
最初からイマイチな切り絵が出来上がってしまわないようにしたいからです。
「あー切り絵ってこんなもんか。もういいや。」
ってなってほしくないです。
「切り絵はいつでも誰でも簡単に始められ、楽しめるアート」です。
その入り口の手引きをさせてもらえたら幸いです。
私もイマイチな道具を手に入れてしまって、お金の無駄を結構しました。
その経験も含めて、道具を紹介します。
でも安心してください。切り絵の道具は、どれも数百円です。沢山のお金は必要ありません。
今回は最後に、私の作品を紹介もさせてください。
今から紹介する道具で、実際に作ったものです。
作例と言えばおこがましいですが、何かの参考になれば嬉しいです。
では、紹介していきます!
切り絵に必要な道具&材料チェックリスト
1,切り絵用のカッターナイフ(アートナイフ・デザインナイフ)
2,カッターマット
3,色画用紙
4,セロテープ (ホッチキスでも可)
5,のり
6,図案(下絵)
7,台紙
1,切り絵用のカッターナイフ(アートナイフ・デザインナイフ)
まず、高確率で「切り絵が失敗して嫌になる」カッターナイフはこのタイプです・・・
コンビニでも売っている、カッターナイフといえばコレなやつです。
まず、これは直線用なので、手をグーにして握って使うように作られています。
切り絵は複雑な形状を切っていくものです。このカッターは適さないので、使わないようにしましょう。
では、切り絵に使うカッターナイフを紹介します。これです。
ペンや鉛筆を握るのと同じ感覚で使えます。
↓刃は金の部分を回すと外れるようになっています。刃は消耗品で、切れ味が悪くなったら交換します。
メーカーは「オルファ」で、「アートナイフ10B」という商品です。ちなみに10BSという品番の物も売られていますが、パッケージが違うだけで中身は同じです。
グーグル検索:オルファアートナイフ10B
切り絵界隈では、カッターナイフとは言わずに、アートナイフ・デザインナイフと呼ばれます。
ちなみに、アートナイフは今回これ1種類のみの紹介です。
理由としては…
①、値段が一番安い(300円台)
②、シンプルな造りで扱いやすい
③、刃の耐久性が他メーカーより良い
④、圧倒的に手に入りやすい
からです。
とくに④ですが、アートナイフがどこに売っているのか分からない、という声をたまに頂きます。
上記品番のアートナイフなら、アマゾンやヨドバシ.comなど、ネット通販で買えます。
あと実店舗では、筆者はホームセンターの「カインズホーム」でも見かけました。
※私の近所のカインズホームでは、「文具のカッターナイフ」のコーナーではなく、「工具」のコーナーにありました。
無い場合は、店員さんに聞いてみてください。
店舗によっても取り扱いのあり・なしがあると思います。
店舗に問い合わせてから行くことをおすすめします。
他にNTというメーカーのデザインナイフという商品がありますが、文具専門店でしか手に入りません。探すのが大変です。
NTもネットでも買えますが、替え刃が品薄なこともあり、筆者は上記のオルファに買い替えてしまいました。
↓オルファの、この替え刃は最初から付いてました。もちろんなくなったら替え刃だけ買えます。
☆☆☆
Q.100円均一のアートナイフは使える?
A.おすすめできません。
100円均一にまれにアートナイフが売っていることがあります。
筆者は、試しに買ってみたのですが・・・
刃の固定部にガタつきがあって、すぐに使うのをやめました。
なにより、替え刃が100円均一の店舗に売ってたり売ってなかったりなので、結局買い直す羽目になります。
↓100円均一のアートナイフの現物です・・・
2,カッターマット(カッティングマット)
なんだか、アートナイフだけでマニアックでおなか一杯かもしれませんが、安心してください。
カッターマットは、2つの注意点さえクリアすれば安いのでも結構使えます。
筆者も(使い分けをしますが)100円均一のダイソーのマットも使ってます!
その注意点としては、
作りたい作品よりも大きなマットを選ぶ
ペラペラじゃなくて少し厚みと重みがあるマットを選ぶ
この2点だけです。
作りたい作品より極端に小さなマットは使いにくいです。
作品がぐちゃぐちゃになる可能性があります。
できるだけ大きなマット(A4がサイズ以上くらい)がおすすめです。
あと厚みが2ミリ程度以上ある重みのあるマットが扱いやすいです。
1ミリ程度のペラペラのマットは刃が貫通して机を傷つけることがあります。
あと、ペラペラなものは安定感がなくて、ズレる原因になったりします。
一応アマゾンとかで買いたい人のために、おすすめ品番も書いておきます。
プラス カッターマット 両面 A4 230×320mm グリーン 48-573
グーグル検索:プラス カッターマット 両面 A4 230×320mm グリーン 48-573
プラス カッターマット 両面 A3 300×450mm グリーン 48-584
グーグル検索:プラス カッターマット 両面 A3 300×450mm グリーン 48-584
3,色画用紙
これは、100円均一の物でも十分に使えます。
もちろん、ホームセンターや文具店で売っている色画用紙も十分使えます。
筆者も1枚1000円以上する高級な和紙を使うこともありますが、
普段は100円均一の画用紙を使ってます。
↓実際に100円で売っていた商品です。
グーグル検索:色画用紙
☆☆☆
Q、何色の色画用紙がいいですか?
A、最初は黒色がおすすめです。
もちろん好きな色の画用紙で作ればいいのですが、黒の色画用紙は汎用性が高い(どんな図案にも合う)のでおすすめです。
Q、折り紙で切り絵は作れますか?
A、破れやすく、切りにくくもあり、失敗するかもしれません。色画用紙の方が適しています。
ペラペラな薄い紙自体をを切り絵にするのは、高度な技術が必要で、初心者にはおすすめできません。
※切り絵の色付けには使用できます。色付けについて知りたい方はこちら(サイト内記事)
☆☆☆
4,図案(下絵)
↑もみじのイラストが「図案」です。
図案とはコピー用紙などに印刷された下絵のことです。
色画用紙の上にこの図案をセロテープかホチキスで固定し、切っていきます。
図案を用意する方法は、当サイトから無料でダウンロードする方法や、
自分で描く方法があります。自分で描く方法は当サイトでも詳しく解説しています。(→こちらです。)
当サイトの図案を利用する場合は、自宅のプリンターでコピー用紙に印刷するか、コンビニコピーを利用してください。
5,セロテープ (ホッチキスでも可)
先述しましたが、図案と色画用紙を固定するのに使用します。
セロテープでもホッチキスでも、どちらでもいいです。
6,台紙
台紙とは、切った色画用紙(=切り終わった作品)を貼り付ける、白色の紙のことです。
下の切り絵の写真言えば、黒い部分が色画用紙(=切り終わった作品)で、白いのが台紙です。
これは「厚い紙」がおすすめです。
ノリを付けたときに変形しにくいからです。
しかし、「厚紙」で検索すると、梱包(包装)用品の厚紙にたどり着いてしまいます。
ですので、下記のように検索してみてください。
「ケント紙 厚口」
グーグル検索:ケント紙 厚口
アマゾンとかでも、小口で買えますよ。探してみてください。
☆ペラペラのコピー用紙を台紙にしてノリ付けするのだけは、絶対にやめましょう。紙がしわしわになって、失敗します。
7,ノリ
ノリは写真のような、でんぷんのりがおすすめです。
グーグル検索:でんぷんのり
多分あなたも、幼稚園のときに使ったことがあると思います。
100円均一でも手に入りますし、デパートの文具売り場などでも売っています。
理由は乾くのが遅いからと、乾いた後強いから、タップリ使えるからです。
乾くのが早いのりは、やり直しがききません。手早くやるのも上級テクニックとなってしまいます。
スティックタイプのノリは事務用ですので、後で剥がれたりすることがあります。
あと、大きな切り絵の場合、全体に塗るのは至難の業です・・・。(ごく小さい切り絵には向いています。)
「台紙選び」と「のり付け」を「省略」できる方法があります!
これは面倒で失敗しやすいのり付けを省略できる、おすすめの方法です。
額装して、額の中に切り絵を閉じ込めれば、台紙選びとのり付けを省略できます。
しかし、お金がかかりますし、かさばります。
そこで、当サイトがおすすめしているのが「硬質カードケース」に入れておく方法です。
↓のり付けしないので、台紙はコピー用紙で大丈夫です。切り絵をある程度静電気で保持してくれます。
飾らない場合は本棚にでも立てかけておきましょう。省スペースでかさばりません。
硬質カードケースは100円均一でも売っています。
ホームセンターでは、コクヨ等有名メーカー製のものが手に入ります。比較的高品質でこちらもおすすめです。
A4,B4,B3などのサイズがあるので、自分が欲しい大きさの物を選んでください。
グーグル検索:硬質カードケース
硬質カードケースの使い方はこちらで詳しく紹介しています。
最後に作例を紹介して終わりにしたいと思います。
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・・・1時間後・・・
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とらちんが高飛びしたブラジルにて
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切り絵の詳しい作り方はこちら(サイト内記事)
アニメの切り絵の作り方はこちら(サイト内記事)
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アートナイフの安全な使い方はこちら(サイト内記事)
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